13番目のカード〜死の舞踏〜(下)
□【二重人格…】
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「た…頼む…止めてくれ…」
二階から降りて来たWSとカオリンの目に飛び込んだのは肩で大きな息をしたユダの背中だった…
その先に、腰を抜かし後ずさりをしているさとちんがユダに向かって助けを求めている姿だった…
ソファーの上には忍姫が震えて座っている…
姫は髪の毛から顔、肩あたりまで血をかぶっていて、少し、その血は固まり錆びた鉄の色に変わっていた…
リビングも所々紅く血で染められ、それがさとちんの血である事はすぐに分かった…