13番目のカード〜死の舞踏〜(下)
□【同盟】
1ページ/8ページ
WSはユダに話続ける…
「おっちゃん…そいつを…さとちんを解放してやりなよ…」
「らしくないですねえ…」
「なに?」
「WS君ならこの状況は楽しんでもらえると思ってましたが? こうして命あるものが紅の海の中で散っていく…楽しいでしょう…滑稽でしょう…フフフハハハハハハハハ…」
ユダの顔は皆が知っている顔ではなかった…狂気の中で本章を表し、そして、今まで知っていた穏やかで気の弱そうな表情はすでに無かった…それは殺人鬼の顔だった…
さとちんは息絶えたのか…気を失ってしまったのか…指先が少し痙攣している他は動きすらなかった…