13番目のカード〜死の舞踏〜(下)
□【逆襲】
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リビングの床は、カオリンの尿や嘔吐にさとちんの血液に犯されており…異臭が立ち込め、常人ではそこに居ることすら不快な場所であった…
カオリンはその中心で、ユダに乗られ、着ている服をナイフで一枚一枚と切り刻まれていった…
時折ユダは必死にカオリンの元へともがくWSを笑い、見せ付けるかの様に楽しんでいた…
「くっ…おっちゃん…いや、ユダさん…お願いします…許してください…」
「どうしました?プライドすら捨てたんですか?こんな生意気な女の為に…」
「なんと思ってもいいです…カオリンを…許して…ください…」
体をよじり、少しずつ近づくWSの訴えはユダには逆効果で、彼の心の中の悪魔を喜ばす結果になった…
その行動を見たカオリンはユダに抵抗すら出来なかったが、涙を浮かべ、WSをじっと見つめている…