13番目のカード〜死の舞踏〜(上)

□【カード】
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夜が明けると、メンバーそれぞれの一日が始まる。

学校に行くもの…

会社に行くもの…

家に居るもの…

それぞれの時間が動き出す…

薄暗い部屋の中でジョーカーはメールをチェックしていた。

新しい受信は3件…

1件は【カオリン】からで週末の予定を教えるものだった。

後の2件は【竹田 美奈子】【新藤 信夫】からで、内容は共に同じ…自殺願望と倶楽部参加の意思であった。

彼らもまた、他のメンバーと同じようにジョーカーのスカウトにより集められた。

表の『自殺倶楽部』は自殺者の画像やその方法を紹介していたり、ちょっとした書き込みが出来る程度のもので、公に志願者を集うものではなく、その書き込みや、ジョーカーへの相談メール、また、他の集団自殺のサイトからジョーカーがスカウトして本来の自殺倶楽部に招待していた。

人を集める為のダミーのサイトと箱を持たない本来の姿…

『自殺倶楽部』には表と裏の二つの顔があった。
「ははは…また獲物が引っかかった…このおっさんは使えそうだからな…女は餌で…これでカードは全部そろった…後は計画通り進めるだけだね…考えただけで興奮して硬くなるよ…ふ…ふっはははははは……」

さ、次回の会合の予定か…土曜の午前で良いかな? よし…送信っと…


皆様、第二回会合は土曜日AM10:00より開催いたします。
今回は第五チャットルームにて開催いたします。お間違えの無いようにお願いいたします。

参加出来ない方は 事前にご連絡下さい…   

自殺倶楽部主宰    【ジョーカー】
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