暗闇の中で…(下)
□【死者からの手紙】
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翌朝、病室のベッドの上で目が覚める。
記憶に残る、狂気の時間…
ただ、いつに無く、心が満たされている…そんな気がする目覚めだった。
しばらくすると、夜勤の看護婦が交代の挨拶にやって来た。
『田辺さん…日勤の看護婦に代わりま…田辺さん?』
彼女は話しかけながら、仕切りのカーテンを開け、俺を見るなり言葉を詰まらせた…
「どうしたんだい?」
『田辺さん…昨夜、苦しかった?寝むれなかったかしら?』
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