暗闇の中で…(下)

□【愛の過去…】
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その瞬間、俺の到着を確認するように一瞬だけこっちを見ていた気がした…

彼を追いかけその場に着くと彼はまた移動し、それをまた追いかける…そんな繰り返しだった。
少しずつ彼との距離が短くなり次の曲がり角を曲がると路地裏の人気の無い場所にたどり着いた。
 
「おい、待てよ…何処まで行くんだよ。」
 
その呼びかけに振り向き俺に話しかけてきた…
 
「そろそろいいか…お前さん、ずいぶんやつれたな…」
 
「あんたこそ、何でそんな歩くの早いんだよ…」
 
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