book 3

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サク 男 接客業  主人公
ヨル 女 自称無職 同級生1の妹
ナキ 男 医者   同級生1 
ライ 男 接客業  同級生2

サク『 』
ヨル「 」

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朝起きるとヨルが少し弱っていた



『おきろ』


「むり」


『なんで?』


「喉痛い」


『熱は』


「計ってないわボケ」


『なら計れ』


「ん」


『ナキに知らせるか?』


「んー…いい」


『ナキは医者だろ?』


「でもいい」


『…そうか』


「38度2分」


『今日は休みだから看病してやるよ』


「なら、お粥よろ」


『はいはい』



彼女は風邪をひいたことないといいはる
やはり
馬鹿は風邪をひかない
は本当だなと思った

ヨルが言うにこれは猫病で
半猫人間がよくなる病気で
普通の風邪薬を飲めば治るらしい

もはや
よくわからないことを言い出したので
とりあえず寝かせた

寝顔が可愛かったので
キスを落としてやった



『おきたか?』


「ん」


『よくねたな』


「いま何時」


『25時』


「熱ないきがする」


『そうか』


「サクはいい奥さんになるよ」


『そうか、ありがと』


「いいえ」


『さぁ、もう一寝できるか?』


「横で寝てくれるなら」


『仕方ないな』


「夢が叶った」


『親に添寝されなかったのか?』


「まぁな」



こうゆうときよく小説なんかでは
彼女は悲しそうな顔をした
なんて書かれることが多いが
この女はそんな顔はしなかった

かわりに
布団からネズミの尻尾をひょろりと出した












sayonara goodbye
(俺と風邪気味の猫)

 
 

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