Book 2

□glasses of queen
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眼鏡かして


なんで?


かけたい


目、悪くないでしょ?


悪くないけど、かけたい


他人の眼鏡かけると、目悪くなるよ


他人じゃないし、悪くなってもいい


何言ってんの、他人でしょ?


他人じゃないよ?


……(もしかして、他人じゃなくて
   恋人だからとかいう可愛い答えかな)


他人じゃなくて、先輩でしょ


……あー、うん


それに、目が悪くなってもいいのは…


……(今度こそ、何か可愛い理由を)


先輩のその顔見えなくするため


……うん…………うん


だから、かして?


…うん


ありがとう


……


何か言って


……


何か言ってよ


…あのさ


うん、なぁに


俺の顔見たくないの?


ん?


だってさっき、顔見えなくするためって…


うん、言ったね


俺の顔そんなに見たくない?


うん、別に


べ、別にって…!!


だって心通じてたらいいもん


え?


私は先輩好きだし、先輩は私にベタ惚れ


んな…!?///、ベタじゃねぇ…し


だから顔とか別にいい、好きだから


……ッ///


ちゃんと愛してるから、心配しないで


……………やっぱりさ…


うん?


お前好き


うん


大好き


うん、知っている


だからもう一回ヤろ?


……(バキッ/眼鏡を握り潰す音)


すみません


ハーゲンダッツ食べたいねー


…え


食べたいねー?


はい、いってきます…







glasses of queen
(それでも君に甘々な俺のはなし)

 
 

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