Book 2
□troublesome junior
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なんて朝だ
隣に裸の男が寝ているじゃないか
よく見たらバイト先の後輩の子
時計は長針が11と12の間
短針はきっちり6を指している
学校には間に合わない
最悪だ
昨日は夜8:30までバイトして
そのあとバイト仲間で飲みに行って
この男にやたら酒すすめられて…
…くそぅ記憶をなくした
これはまずい 非常にまずい
まず後輩を部屋に入れた記憶がない
こんなぱちりとした目だったんだ…
……ぱちり!!??
こいつ目開いてる
てか目合ってる
睨んでる? そりゃ睨んでるよね
うんうん なんかごめん
ねぇ
は、はい
そこのメガネ取って
え、あ…コレ?
うん ありがと
あ、あのさー…
そういや、おはよう××さん
なんすかその笑顔怖いですよ
名前呼んでますしこの人
あぁなぜあなたが私の部屋に
聞いてます?××さん
あ、はい
大丈夫ですよ?
え??
僕と貴方は何にもなかったですよ
正確には貴方に阻止されました
僕はヤる気だったんですけど
貴方僕をぶん殴って寝てしまいました
もうほんと痛かったですよ
そう言って自らの頬をさする
そしてこう続けたのだ
あぁでも僕全然諦めてませんよ
昨日だって部屋には入れてくれたし
可能性がないわけではないでしょ?
だから僕頑張るんで よろしく ××さん
troublesome junior
(こんなお子ちゃまに惚れてやるもんか)