Book 2

□my pimp
1ページ/1ページ


「ねぇねぇ お姉さんは何してる人?」
『んー、天使かな?』
「あはは、何それ面白そー」


私にはヒモがいる
ホストをしてる三つ年下の可愛いヒモだ


ヒモというのは
女性に働かせ、金銭を貢がせたり、
女性に養われている情夫をいうのだが
うちのヒモ君は働いていてお金を稼ぐが
自分でマイナスの買い物をしてくるので
結局は私が養っていて
ヒモという名がぴったりなのだ


そして冒頭のが
初めてのヒモ君との会話である

友人に無理やり連れてかれたホストクラブで
まだ新人ホストだったヒモ君は
「今お金ないから泊めて」と言い出し
少ない量で酔って可愛いなと思い←
ついokしてしまったら
もう数ヶ月も居座っている


ヒモ君の説明ばかりでは
面白くないだろうから
私のことを少し

なんでもない普通の家に生まれ育ち
そこそこの大学へ行き
今は昔したかった仕事をしている

収入はあるが
ブランド品などに興味が無いため
お金がさほど出ていかないので
ヒモ君を養えている

親にはヒモ君を
今の彼氏として軽く説明し
父親が嫌がるような
ヒモやホストという言葉は出していない



実をいうと
ヒモ君はヒモなのだが肉体関係があまりない
あまりということは少しはあるのだが
まぁ、なにかが違うのだ

ヒモ君曰わく
「僕は猫で、__が飼い主、とか
 僕は弟で、__が姉という関係が
 似合ってるから肉体関係はいらない」
だそうだ

ちなみに__は私の下の名前で
いつの間にかさん付けから呼び捨てに
変わっていた

肉体関係はいらないと言っときながらも
あの変態ヒモ君は私を押し倒すことがある
だいたいはよけるのだが
面倒くさいときもあるので
ヒモ君のしたいことをさせている

つまりヒモ君は春の雄猫なのだ











my pimp
(家に野良猫が住み着いた)

 
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ