book 3

□dog tail
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昨日拾った犬を
もふ、と名付けた


行ってきますには
ワン、と言ってくれたのに
ただいまには
おかえり、と言われた


22:45 仕事に疲れ
犬耳の裸の男に驚く余裕はない

だから無視した

そしたら噛まれた


無視するな__、と
あたしの下の名前を呼び捨てにするので
尻尾を握ってやったら
きゃいん、と高い声をあげ
床にへたり込んだ


可愛いなもふ、と言うと
潤んだ目と荒い息で、離せと、言う


可愛いので写メを一枚撮ってから
手を離してやった



もふと思われる男は
案外細いので
あたしの服をすんなり着た


少し細さにむかついたので
シャツのボタンを
留めている途中のもふを
押し倒してやった


もふは笑う


入れるのは俺だから
最終的に俺が上に立つのだが
今は大人しくしてやる
さぁ舐めろ




嫌な感じのこの裸の男を
きっとあたしは好きになるだろう










dog tail
(サドな犬耳野郎)

 
 

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