Book 1
□shoulder blade
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突然彼は話し始めた
ヒトはむかし
天使だったそうだ
翼があり空を自由に飛んだ
そう自由飛んでいたのだ
ヒトができたのは
偶然であった
ある天使の翼が折れたのだ
それも根元からボキリと
天使は泣いたそうだ
地を這い蹲るしかない自分に
空を飛ぶ自由を奪われたことに
その泣き声はまるで
赤ちゃんの産声だったそうだ
最後に彼はこう言った
ほら君も天使の名残がついている
shoulder blade
(ヒトがみんな天使だったころ)
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