Jewel
□02
1ページ/6ページ
長い入学式も終え、教室に来た
本当は来なくていいけど、ただなんとなく見てみたくて来てしまった
どんな雰囲気か気になったしね
いきなり教室の扉が開いた
「え?先客?」
そう言ったのは・・・”男の子”
わたしは男の子が大の苦手
この髪をからかうのは、ほぼ男の子だったから
「えっと、星河さんだよね?」
そして声をかけられた
「なんで、名前・・・」
「いや、その髪キレイだから覚えてた」
笑顔で言った男の子
多分これ、お世辞じゃない
本当に言ってくれてる・・・
「ありがとう。」
「うん、いいって!本当のことだし。あ、俺の名前は成神健矢」
「わたしは星河翡翠。よろしくね」
「翡翠、ね。俺もう帰らないといけないからじゃあね」
「そっか。じゃ、また明日!」
わたしは笑顔で成神くんを見送った
笑顔になったのいつぶりだろう?
そういえば最近笑ってなかったなあ・・・
ちゃんと笑えてたかどうか気になる私だった