Jewel

□02
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 長い入学式も終え、教室に来た
 本当は来なくていいけど、ただなんとなく見てみたくて来てしまった
 どんな雰囲気か気になったしね

 
 
 いきなり教室の扉が開いた
 「え?先客?」
 そう言ったのは・・・”男の子”
 わたしは男の子が大の苦手
 この髪をからかうのは、ほぼ男の子だったから

 「えっと、星河さんだよね?」
 そして声をかけられた
 「なんで、名前・・・」
 「いや、その髪キレイだから覚えてた」
 笑顔で言った男の子
 多分これ、お世辞じゃない
 本当に言ってくれてる・・・

 
 「ありがとう。」
 「うん、いいって!本当のことだし。あ、俺の名前は成神健矢」
 「わたしは星河翡翠。よろしくね」
 「翡翠、ね。俺もう帰らないといけないからじゃあね」
 「そっか。じゃ、また明日!」

 
 わたしは笑顔で成神くんを見送った
 笑顔になったのいつぶりだろう?
 そういえば最近笑ってなかったなあ・・・

 ちゃんと笑えてたかどうか気になる私だった
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