Jewel

□02
2ページ/6ページ


 
 翌日。
 私はいつもより数分早く起きた
 目覚まし時計が鳴る前にね
 今日の学校が楽しみ、だからだろうか
 この胸の高まりは

 私はご飯をさっさと食べ、靴を履いて家を出た



 




 「翡翠おはよ」
 「おはよう。」
 成神くんは笑顔で接してくれる
 本当嬉しい
 今まであんまり人と話したことなかったしね
 

 「あのさ翡翠、」
 「何?」
 「マネージャーする気ない?」
 「マネージャー?」
 と、言うことは部活のだろうか
 ・・・まあそれ以外ないと思うけど

 「どこの部に入りたいの?」
 「やっぱ気づいた?俺はねサッカー部希望っ!」 
 サッカー部、か
 帝国学園のサッカー部は強くて有名だしね
 でも雰囲気が怖いって聞いたことあるし・・・
 成神君と一緒ならできるかも。

 
 「じゃあ私も入部する」
 「本当?!さんきゅッ」
 「え、えっと、どういたしまして。」
 人に感謝されたのが(多分)初めてで、
 しどろもどろになった私
 そんな姿を見ても成神君は笑ったりしなかった

 絶対に成神君は私のことをからかったりしない
 そう私は思った

 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ