Jewel

□02
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 そしてあっという間に放課後
 私達は入部届けを出しに職員室まで来た
 来るまでに迷ってしまい少々ヘトヘト
 この学園は何せ広い。いや大きい
 何階に何があるのか覚えてるのは多分一週間はかかると思う
 それぐらいに大きい

 
 そしてまた職員室も大きいし雰囲気が怖い
 何ていうか・・・オーラが出てる?
 口で説明しづらいけど、例を言うなら図書館かな。
 あの静かな雰囲気に怖さを足した感じ

 
 「翡翠入ろうか」
 「そう、だね」
 「失礼しまーす」
 と、私の返事を聞いた刹那、職員室の戸をあけた
 ・・・度胸あるね成神君
 そんな本人はそしらぬ顔で顧問の先生を呼んだ

 
 「おいっ!何度言ったらわかるんだ!?」
 奥のほうから男の先生の怒号が聞こえる
 ・・・すっごい怖い
 思わずビクッと反応してしまう
 
 それを見てか一人の女の先生が近寄ってきた
 「ごめんなさいね、今説教中なの」
 ふんわりとした口調で和む
 この学園にもこんな先生が居るのだと安心もした
 「それでどの先生に用があるの?」
 「えと、サッカー部の顧問の安西先生は居ますか?」
 成神君が即座に答え、女の先生は安西先生を探しに少し場を離れた

 
 「ごめんなさい。安西先生説教中の中に居るの」
 「え、そうなんですか・・・」
 「そうなのごめんないね、あら終わったみたいよ」
 その中からはたくさんの男の先生と1人の生徒
 その生徒は名札の色的に私達より1つ上の二年生
 そして名前は"咲山"と書かれてあった
 そうあのときの先輩だ

 

 
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