Jewel
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「じゃあ行こうか」
放課後のチャイムが学校内に鳴り響く
教室の大半はそそくさと体操服に着替えに行っている
いよいよ部活に行くのか
緊張して手汗が滲む
私なんかに務まるわけがない。
どうせ無理だ。
そんなマイナス思考な思いが頭の中を駆け回るけど、
私はそれ以上の思いがある
恩返しがしたい。たった1つの思いだけど
それが心の支えになってるのは間違いない
スウッと深呼吸する
「なら開けるよ?」
部室のドアを開ける時がとても長く感じたのは気のせい?
開けた先には先輩が居る
そう思うとまた、緊張してきた私だった