Jewel

□04
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 廊下から1つの人影
 それは先輩だった


「・・・何か用か?」
「先輩忘れ物ですっ」
 筆箱を差し出し、受け取られる
 先輩の手と私の手が触れた
 ちょっとだけだけど、でも
 顔が赤くなる



「早く帰れよ、」
 ボソッと小さな声で、でも通る声で
 

 先輩が遠のいていく
 それでも私は動けなかった
 ううん動けるほうがおかしい
 嬉しさで思考回路が機能しなくなったと思うの

 
 それぐらいに私は、
 好きなんだ
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