Jewel
□05
2ﾍﾟｰｼﾞ/3ﾍﾟｰｼﾞ
「次の三連休かあ」
「実質今週ってことだよね」
成神君に片付けを手伝ってもらう
ｺｰﾝとかたくさんあったから
「そういえば、ﾎﾟｼﾞｼｮﾝ決まったの?」
「うん、希望通りDFになった!」
前からDF希望だった成神君
その笑顔から嬉しさが伝わってくる
本当、おめでとう
「咲山先輩、」
「!・・・え、ど、どしたの?」
いきなりの不意打ちみたいな、
本当に不意に彼の口から出た名前
私の反応を見るなり、成神君はﾆﾔﾘと笑った
「ふうん。好きなんだ?」
「な、え!?えと、そのね、あの!」
言葉が出てこない
口からこぼれるのは意味のない単語
「えっと、あの。秘密、にしてね?」
「そんなのわかってるよ。おもしろいな翡翠は、」
また彼は笑った
・・からかわれたの、私?
そう気付くと少し安心した
でも、感情が表に出てたのかもしれないと思うと、憂鬱になってきて、
とにかく今は、成神君にいろいろ聞こう
ｺｰﾝを引きずりながら倉庫へと向かった