Jewel
□06
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「先輩、起きてください」
言われた通り揺さぶる
「・・・黙れデコ」
低い声で言われ、拳が飛んできた
それをよけれるほど私は機敏ではなくて
つまり当たったのでした
「あー!ちょ、何やってんすか先輩!殴るべきは左隣ですよ!右隣は翡翠っす!」
「と、とりあえず冷やすから星河はこっち来い!あと皆起きろ!」
痛みがじんじん広がる
結構痛い
泣きそうになるけど先輩に悪いし
「翡翠?嘘だろ?」
「嘘じゃないです!本当殴るなら左隣のデコです!」
「おい成神。いろいろ違うだろ」
源田先輩に手当をしてもらう
そしてバスの中がいつも通り、にぎやかになってきて
それだけでもう私は充分だった