短編ぶっく

□06/04~07/19
1ページ/2ページ


 「告白」


 ※天河原。江戸あたりの設定




 首切り、と人々に恐れられている一人の男が居ました。
 その男は決まって裕福な家の者を殺めておりました。
 

 その名前のとおり首を切るのです。
 あるときは手首、あるときは足首、あるときは首。
 残忍に殺している首切りですが、その切った部分を花で隠しているのです。



 それも白い花で。
 鮮やかな血がその花に浴びている。何とも残酷な光景でしょうか。
 役人は必死に首切りを捜しておりますが全く見つかりません。
 そもそも誰も首切りを見たことがないのです。
 見た瞬間殺される。そう人々は考え外出するのを明るい昼間だけにするようになりました。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ