短編ぶっく

□snow and red
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「フェイタン、」




 小さく呟く彼の名前
 聞こえて助けに...なんて童話みたいなことは起きない
 




 勝手に行動した私がバカだった
 些細な事でもめて、一人でできると言って
 自業自得だわ




「出血死と凍死どっちだろ」




 雪が降って、
 血が流れ続け、
 色彩的には綺麗だろうけど





 私は寒くて、痛くて、会いたくて、謝りたくて、抱きつきたくて、たまらない






「・・・ごめんねフェイタン」






 せめてこの言葉だけ、
 届いて









 END...?
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