短編ぶっく
□08/16~03/27
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誰だよ一体
隼総と別れた後、夕飯の準備のため家を出た
そこから誰かに付けられている
しかも結構うまい
・・・ここは人通りの多いところ、だな
少ないところは不利だ
ここで紛らわしてやるよ
「逃げてみせるさ」
現に人々の記憶からも消えたんだ
出来るに決まってる
「はあ、まいたか」
細い道に出て深呼吸
これでもう大丈夫だろ
これで充分
さて、夕飯の準備するか
「まいてないよ?星降さん」
「!あ、お、前」
脇に走る痛み
間違いない、こいつだ!
顔は覚えた、ここで死んだふりでもすれば!
「・・・ずったずたにしてやるよ」
でもあんただとわかるようにしないとね
そう言って背後からまた、刺された
そして遠のいていく意識
くっそ、こいつだったの、か
俺は力尽きた