ココロの世界

□天職
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巫女の仕事を「天職」だと自分で思ったことはありませんでした。巫女なんて若いときしかできない仕事で、一生できる仕事ではないのですから。そんな仕事が天職だといわれてもその後はどうすればいいんだろう?って思ってしまうじゃないですか。だから「天職」といわれてもあまりうれしくなかったんですよ(苦笑)でも某テレビドラマで「天職を英語では『Calling』って言うんだよ。本当の天職に出会ったとき、人は神様によばれているような気がするそうだ」とう言葉を聞いて「ああ、天職なのかも」って思ってしまいました(笑)。なぜならわたしはまさしく「呼ばれているような気がした」から。それもずっと何年も前から。あらゆる障害は自然と取り払われてまるで「ここまでおいで」と言われているかのように来てしまったような気がします。でも今は、いつ「もういらないよ」と言われるかとドキドキしながら生きています。呼ぶのも切り捨てるのも神様の勝手だから。望めば与えられるとわかっていながら今の仕事をずっと続けたいと思えないからよけい「もういらないよ」と言われるのが怖いんです。望めば与えられる・・・それが今はとても怖い。簡単に与えられるから簡単に取り上げられるかもしれない。そして、怖いのにその先の未来が少し楽しみでもあるんです。巫女意外にもやりたいことがたくさんあるし、巫女をやめても舞は続けられることがわかったから。天職を見つけられる人は幸せだっていうけれど、みんな自分のしている仕事が天職だと気付かないだけなのかもしれない。わたしも「Calling」とう言葉に出会えなければ天職だとは気付けなかったと思います。どんなに望んでついた仕事でも辛いことや泣きたいことや我慢できないことがあるはずです。それに惑わされて自分がどんな気持ちで仕事に就いたのか忘れてしまうんですよね。だからいつの間にか神様の声が聞こえなくなってしまうんだと思います。与えられた仕事は楽な道ではないけれど、必ず助けが入る・・・そんな仕事が天職なのかな?そういえば最近妹が「公務員になりたい」なんて言っていて、思わずわたしは「なんか夢が無いなぁ」なんて思ってしまいました。妹は頭が良くて慶応義塾大学を先生に勧められたそうですが、将来の夢が地方公務員ではわたしのほうがなんだかがっかりしてしまいます。どうせなら「エリート官僚」くらいにして欲しい(爆)それも「人の役に立ちたい」とか「この国の制度に不満がある」とかではなく「うーん・・・公務員かな?」程度の気持ちなんですよね。確かにこの不景気で公務員は人気職業だけど、不景気で不安定な世の中だからこそ「この仕事がしたい!」って強い気持ちや好きなことをベースにした仕事についてもらいたいと思います。だって社会に出たら想像もしなかったような辛いことがたくさんあるんですよ?そんな辛い状況を乗り越えるには「これが好き」って気持ちがないと。きっとすぐに辞めちゃうことになるんですから。公務員も立派なお仕事ですが、願わくば大学生活の間に「公務員になったらこれがしたい」とか「公務員のこの仕事が好き」って気持ちを持ってくれたらいいと思います。

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