ココロの世界

□神か魔か
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霊能者にも色々な人がいて、色々な考え方があるんです。こんなことは当たり前のようだけど、あまり理解されていないように思う。例えばお祓いの料金にしても、全く取らない人もいれば、決まった金額を取る人もいる。気持ちでいいと言う人もいるし、交通費だけ出して欲しいという人もいる。一般的に「無料」の人ほど「いい霊能者」と言われているようだけれど、そうも言い切れない。決まった金額を取る人のほうが優れている場合もあるのだ。しかし、「優れている」という言葉一つとっても依頼者によって何が良くて何が優れているか変わってくるのだ。霊を除霊する人、浄霊する人・・・消滅させてしまう人。何が正しい判断なのかは霊能者と依頼人の中の正義だ。そして、どの霊が神でどの霊が魔なのかも同じ問題だ。霊能者が支持する霊が本人にとっては神になり、別の霊能者からすれば魔になる可能性もある。少し大きな話になってしまうけど、大和政権は九州の隼人、出雲族、東北の蝦夷など多くの人々、神々を排斥して成長し、かつて神と呼ばれた霊たちの多くは鬼として追われ、人々の戦いの記録も書き換えられてしまった。大和が神としていたのはあくまでも自分達の神であり、かつて神と呼ばれたものは魔にされたのだ。もし、大和が戦で負けていれば今の神々こそ魔と呼ばれていたかもしれない。多くの霊能者は自分の守護神または守護霊から力を得ている。はたして自分の守護神・守護霊が善であるという確信はどこからくるのか・・・。わたしは自分のまわりにいる霊が善なのか悪なのか・・・神なのか魔なのか常に疑っている。けれど、強い者・勝者が神として名をあげるならば、そもそも霊に神も魔も無いのかもしれない。自分に敵意や悪意を持っているものを警戒すればいいんじゃない?って思う。善も悪も人の世界のこと。霊はもっと純粋にそこにアルモノなんだと思う。善も悪も無い、神でも魔でもない。人も同じだ。

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