けいおん!

□入学
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行け、と男達のいない方に顎で指してやる

しかし二人とも呆気に取られているのか動こうとしない


……仕方ねぇな




「邪魔だ。どっか行け」



……何で俺はこんな言い方しか出来ねぇんだよ…


ただ俺のその言い方が良かったのか、二人はビクッと我に返ったように小さく身体を竦ませた


「あ、ありがと!誰か分かんないけど助かったよ!」

そう言って茶髪の女の子は黒髪の女の子の手を引く



「あ………あの…っ!」


「澪!早く行くぞ!!」


何か言いたげな様子だったが、“澪”と呼ばれた女の子は茶髪の女の子に手を引かれ走っていった

“澪”は何度かこちらを振り返っていたようだが、生憎それに答えるほど今俺に余裕はない

答える気もないけどな







「テメェ…随分とナメた事してくれんじゃねぇか…!!」


殺気立たせて俺を睨んでくる男達


「テメェらは朝早くからナンパとか随分と暇そうな事してんのな」


ピキッ…


空気が割れる音が聞こえた気がした



「ふ……ざけてんじゃねぇぞガキがぁ!!!」


激昂した一人が俺に向かって拳を振り上げてきた
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