けいおん!

□合宿!
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「うぃ…………どしたお前ら?」


スタジオに入るや俺は憐れみの瞳で迎えられた


「暁…」


「あかっち……」


うるうると瞳を潤ませる唯と律


……何なんだ?



「何だよ?」


「暁…お前のっ、お前の事は絶対に忘れないからなっ……!!」


「あかっち〜!死んじゃダメだよ!!死んじゃダメだからねっ!!?」



…は?


え?何?死ぬの俺?



「…お前ら馬鹿か?死ぬ訳ないだろ」






「死ぬ程恥ずかしい思いはしてもらうけどね♪」


「は?」


振り返ればそこにはベースを抱える怜

ゴゴゴ…とどす黒い何かが見えるのは俺の気のせい…だと思いたい



「怜…?お前、根に持ってんのか?」


「まさか。持ってないよ?」


ニコニコ笑って言うな

余計怖いわ



「ただ、覚悟はしといてね」


「おまっ…!!あれは!!」


「何?」


「……何でも無ェ」


ビーチバレーに負けたからだろって言いたかったんだが…

……言える雰囲気じゃなかった



……ヤバい


さああっと血の気が引いていくのが分かった


「さ、練習しようか」


そう言ってクルリと背を向ける怜




「暁〜…」


「あかっち〜…」


俺の足元に縋り付いてくる二人



「…悪い。俺死ぬかも」


色んな意味で


 
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