けいおん!

□合宿!
5ページ/14ページ



目の前に映る澪


照れているのか、恥ずかしいのか顔は真っ赤だ


つり目がちで大きな黒い瞳

俺の瞳を捕らえて離さない






顔が熱い







何でだ?










頭が何も考えられなくなる

真っ白になっていく










何でだ?











澪が……












「暁、このままじゃ澪が気絶しちゃうぞ」


律の声で我に返った


何を…


何を思った?俺?



澪が……



澪が……冗談抜きに可愛く見えた


澪を……冗談抜きに抱きしめたくなった





「わ、悪い…!!」


慌てて立ち上がり澪に手を伸ばす


が、澪は差し出した俺の手を取らない


……嫌われた……か



…そりゃそうか


故意にじゃなくても好きでもない男に押し倒されたりしたら…嫌だよな



「ごめんな……澪……」


呟くように言うが澪はそれすらも返してくれない



……………?





「あちゃ〜…遅かったみたいだな〜」


澪の傍に屈んで目の前でヒラヒラと手を振る律



…反応無し



気絶……させちまった?


いや、どっか頭ぶつけたとか…!?



「律!澪大丈夫なのか!?」


「あ……ああ。心配無いよ、澪はただ単に恥ずかし過ぎて気絶しただけだから」


苦笑いしながら言う律に俺は安堵の息を吐いた



良かった…




「とりあえず澪が起きるまで待機だな〜」


などと言う律

本当は練習が中止になって嬉しいんだろう


顔がにやけていた


「じゃ、その間に俺何か作ろうか?」


ニコニコ悪魔が自分を指差して言ってきた


それを聞いた律は


「え!?怜って料理出来んのか!?」


「ある程度はね。本格的なものは無理だよ?」


「すごいねヒナ君!私は絶対無理だよ!!」


……唯、そこ胸張って言えるとこじゃないぞ

まあ…唯は無理だとしても憂なら作れるんだろうな…












「お姉ちゃんご飯出来たよ〜!」


「おお!待ってたよ憂〜!!」


「あ!駄目だよお姉ちゃん!ちゃんと手を洗ってから食べなきゃ!」


「え〜?大丈夫だよ〜」


「駄目!」


「う〜……」











…みたいな感じか


「あかっち?私の顔に何かついてる?」


「…予想通りだなと」


「ひどいよあかっち!」


 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ