けいおん!

□合宿!
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「……俺の事が?」


「……うん。暁が好きなんだ」


―――誰?


暁が誰かと話している

けど、顔が見えない


…今


好きって…言った?


暁の事を…?





「………………いいよ」



―――え?



「俺も……好きだったから……お前の事……」


「本当……!!?」



―――嘘…?


暁の胸に抱き着く女の子


暁は照れを隠すように前髪を掻き上げながらその女の子を受け入れる











―――嫌だ…!!









嫌だ…!!
















「ダメーーーーッ!!!!」


叫びながら私は起き上がった




………あれ?



「…あれ?」


………夢?




…夢だ



よかっ…



「…お前って絶叫癖あるの?」



…よくなかった


隣にいたのは……暁


私の大声を耳元で聞いたせいか、その顔は唖然としていた



「ち、ちがちが違っ…!!これは、その…!!」


い、言い訳が浮かばない…っ!!


“暁が告白を受ける夢を見た”なんて…言えない…!!



「…うなされてたから悪い夢でも見たのか?」


「そ、そう!そうそうそうそう!!」


…相槌うちすぎだ…私…


何度も頷く私を見て暁はフッと柔らかく微笑むと



「ごめんな」


…私に頭を下げた



「なに……が…?」


「お前を押し倒しただろ。あのせいでお前気絶して…練習の邪魔しちまった」


「あ、あれはっ…!!」


途端にかああっ…と顔が熱くなる

思い出してまた気絶しそうになる所だった



「気にして…ないから……」


「嘘つくな。……なら俺の目を見て話せ」



……ずるいよ


私がそんなの出来る訳無いの知ってるくせに…



「ホントに…!気にしてないから…!!」


目は合わせられなかった


「……嫌じゃなかったのかよ?」





………え?


 
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