企画

□翔ちゃんでギャグ微裏
1ページ/1ページ




ちょっと危険






痛い
痛、い


じくじくとした後を引くような痛みで目を覚ました
カーテンから漏れる朝日が眩しい、時計を見ればまだ起きるには早い時間

ため息を一つ吐いて再びベッドに潜りこんだ

「ん…、名前……」

隣には私の大好きなひと、さらさらとした金髪を指に絡めて遊んでみる、翔ちゃんは擽ったそうに身を捩った

「かわいいなー」

誰に言うわけでもなく呟いた、昨日の夜はあんなに格好よかったのに今じゃこんなに可愛らしい


「……………、」


私の声が夢の中まで届いたのだろうか、翔ちゃんはムッと眉を眉間によせた

そういうとこが可愛いんだよ



もうすっかり目が覚めてしまった私、このままゆっくりゴロゴロするのも良いけどお互い裸のままだから翔ちゃんが起きたとき真っ赤になって大慌てするだろうから先に着替えておこう
あわあわと狼狽する可愛くて格好いい彼氏が脳裏に浮かび笑ってしまった


「んんっ」


横になったまま背伸び、なんだかスッキリした気分になった

「顔洗ってこよー」


汚いの見られるのは嫌
翔ちゃんが起きる前に洗っておこう、と身体を起した
起して、しまったのだ



「う゛ああぁあ!」

痛い痛い痛い!激しい痛みに叫んでしまった、どこがって?下半身だよ下半身!

昨晩は激しいかったから腰が痛いわウフフなんてもんじゃない、もっとピンポイントなところ、もういいよあそこだよあそこ!が灼熱の如く焼けるように熱い!

「な、なぜだ…!」

あまり見たいもんじゃないが何事か確認しなければいけない、私は己の恥部を見下ろした


「…………!」


オォオオゥ来栖翔ゥウウ!

なんと、なんと、翔ちゃんのへにょへにょに成り果てたアレが未だ私のそこにインされていたのだ、抜けよ!抜いてから寝ろよ!

痛みの正体は確実にコレだ、そりゃ痛いわ
カラカラッに乾いたそこが擦れてんだもん、しかも昨日翔ちゃんが出したものが中でカピカピになってさらに痛さを演出しておる、おまっ馬鹿!


「オゥフ……」


あまりそこを刺激しないように半分起き上がった状態で思考する、かなり間抜けな格好なのは仕方ない


とりあえずこのおっちょこちょいのブツを自力で抜かねばならない、痛みを解消するにはそれが大前提だ

「ぐぬぬっ」

単純に腰を持ち上げてみる、これで抜ければ…!


「うああぁあ゛!」


………、普通に痛かった
当たり前っちゃ当たり前か

とりあえず翔ちゃん起こそう、自力じゃ無理だ

すやすやと眠っている翔ちゃん…憎たらしいな、その可愛い顔をペチペチと叩いた

「ん…、名前…?」

浅い眠りだったのかすんなり目を開けてくれた
ボーッと私を見つめて目を擦る、そして可愛く笑いおはようと挨拶
うん、おはよう。だけど下見てみようね、全然おはようしてないからねむしろ昨夜のままだからね


「翔ちゃん……」

「ん、どうした?」

私の様子が可笑しいことに気が付いたのか首を傾げた、クソッ無駄に可愛い!
とりあえず未だ仲良しな下半身を指さしてみた

翔ちゃんの視線がだんだんと下に降りて行くのがわかる、いつもならイヤン恥ずかしいっ!のだがもはや悟りを開いたような心情である


「ぅ、え……?」

視線がバーニングな場所に行き着いたのは翔ちゃんの反応でわかった。真っ赤になって狼狽、さっき私が思い描いていたのと寸分違わない
しかし今のままだと私は事後の恥部を好き好んで晒す変態、ただの痴女だ


「翔ちゃんのが、擦れて、痛い……」

勘違いされると嫌なので早いとこ進言しておいた、
真っ赤になりながらもホッとした様子な翔ちゃん


「なんだ、俺てっきり……」
てっきり…なんですか、痴女だと思ったんですか、貴方の暴れん坊のせいで痛い目あってるの私なんですよ、わたし!被害者!


「もう一回、シたいのかと思ったぜ…」

そっち!?


「ねぇよ…!てゆか翔ちゃん早く抜いて…」

じんじん痛くて死にそう、むしろ場所が場所なだけでなんか、目覚めたらどうすんの…!


「あ、あぁ悪い」


翔ちゃんも空気を読んだのか私の全裸に恥ずかしがることもなく、至って冷静に、当たり前のように腰を引いた、引い…た…


「ッぴぎゃああああぁあ!」

来栖くん知ってます?それ私すでに試した方法なんですよ
来栖くん知ってます?それとても痛いんですよ、誰がって?私じゃ私!


「うっうっうぇええ」


痛いよ痛いよ痛いよ!
あまりの痛いに涙が溢れる、そんな私を見て翔ちゃんが心配そうな顔で何か言っているがそれどころじゃない
取れる!取れるからっ!下半身分離するから!





ふと、廊下から何か聞こえてきた
バタバタと走る音
その足音の大きさからすごく急いでいるのがわかる、朝っぱらからうるさいな、いやむしろそれは私か。なんて泣きながらもなぜか冷静な頭で考えていた


そしたら、足音が止まっ、た…?


「名前!大丈夫!?」
扉を蹴破るかの如く、飛び込んで来た真っ赤な髪の男



「え………?」

「え…………?」


え?、えっ?音也、え?
ここ女子寮…、扉の鍵は?え?なんで?私、裸…?え?

混乱して頭が働かない、それは翔ちゃんも同じようで隣からも、え?という疑問詞ばかりが聞こえる


そんな中、音也は私達を見てポカーンとしていたが


「あ、なんだ叫び声が聞こえたからびっくりしたよ。朝から頑張ってただけだったんだね」


お邪魔しましたーなんて言って音也は爽やかに笑って出て行った


「……………………、」

「……………………ごめん」


翔ちゃんが、下半身を一瞥し、謝罪した


うん、うん、困ったね困った
音也くんがあんな、あんなっ…、いやむしろこれからどうやって接すればいいのかわからない


「抜こうか…」

「おう……」



昨夜の熱気は何処へ行ったのやら、この部屋は冷ややかな空気に満ちていたのだった





――――――

音也くん友情、…友情?出演(´ω`;)

微裏が何たるかを誰か教えて、ただの下ネタじゃねえかwww


遮音さま、こんなっこんなのでよろしければもらってやってください(・ω・`)

では、企画に参加いただきありがとうございました!
まめふら


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ