企画

□かくれんぼ
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俺たちの幼少時代…。

小1の時はよくかくれんぼで遊んだっけ。

なぁ?男鹿。

俺が鬼になると、俺は男鹿以外の子たちは全員見つけた。

で、最後まで男鹿はみつからなかった。

いや、見つけたくなかった。

最後の最後まで俺は、男鹿を見つけなくて、意地悪したことがある。

出てきていいよ、と誰かが言って男鹿は素直に出てきた。

その時の顔。

うっすらと涙の跡が頬についている。

顔を真っ赤にさせ出てきた男鹿は、

「俺最後まで残ったのかー!」

そう言ってた。

いつものように明るく笑った。

皆いつものように笑顔で返した。

けど、俺は違った。

誰にも気づかれないように泣いた。

だって、声が震えて足が少しガクガクなってたんだもの。

怖かったんだな、独りで孤独だったんだな、木の陰とか恐いもんな、誰にも見つけられないって嫌だもんな。



どんどん成長していくにわたって男鹿はたまにしか俺に笑ってくれない。


男鹿、
お前の笑顔の裏は、恐怖だけなんだろ?


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