企画
□獣耳
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「うわぁ〜…」
俺の目の前には男鹿がいる。
まぁ、いつもと同じ…なのだが……。
男鹿の頭には可愛らしいオオカミの耳。
皆さん御察しのように、耳つけたのなんと俺です☆
元々はヒルダさんが魔界から持ってきた薬で、なんでもその人の性格に合った動物の耳が生えてくるだとか。
いやー、魔界GJ(グッジョブ)
オオカミとか男鹿まんまじゃん。
「古市君…殺されたいの…」
「へぇ〜時間が経つと尻尾まで!」
「無視すんな!」
「無視じゃねーよ。俺はただ説明書を読んだだけだよ!」
「それを世間では無視と言うんですー!バカめ!!」
「オオカミみてーに騒ぐなよ」
「なッ………!!」
今の一言効いたか…?
おッ!尻尾生えてきとるー!
触ってもいいよね?触るしかないよね!?
「ひッ!?」
俺が衝動を抑えられず、男鹿の尻尾をぎゅっと握った。そしたら男鹿はビクンと反応した。
「どこ握ってんだ…ッ」
顔を見ると男鹿の頬は赤くなっていた。
え、何コレ。感じちゃうわけ?そうときたらもっと握るしか―…。
「ぅあッ…!ちょッ……まッ、て…」
…皆さん。活字で見るとエロい感じになってますが、コイツ笑ってます。
腹抱えてます。俺のテクがいいのか…いっそこのまま襲ってやろうか?とか思ってましたけど、裏切りました。
さっきの「ひっ!?」っていうのはただ驚いて裏返った声が出ただけで、顔が赤いのは自分ってこんな高い声が出るのか、恥ずかしい…という古市プロファイリング(?)
「あッ、あッ、もッ…だめ…!死ぬッ…」
「……………いっそ死んでくれ」
結果、オオカミオガは俺の夢をぶち壊しました。
―…こんなエンディングって…ありですか神様。
どこの誰かがこのエンディングを許しても、俺と獣耳の神様は許さねぇからな!!!!
オワレ!