企画
□いつも目が合う
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アントーニョとはいつも目が合う…。
と、言ってもいつもではないんだが…。
んー…会議中とか…だな。
「………(チラッ」
「………!」
目が合った。
俺と目を合わせると、気づいて手を振ってくれる時もある。
ただ、フェリシアーノとかと話してるときは目を合わせるだけ。
くそ…、イタリアそこをどけ。って感じだな。
「アーサー!」
急に名前を呼ばれ少しびくっとしたが、いつもの紳士な振る舞いで応えた。
「なんだ?俺に用……か…」
「よっ!」
なんと、俺を呼んだのはアントーニョ。
なんなんだ…?
「お前、いつも俺のこと見とるけど、どないしたん?俺、なんかおかしいか?」
「……………ッ」
気づいていたか…。
鈍感な奴だから、気づかないかと思った俺が馬鹿だった…。
「なぁ、なんで見てくるん?ストーカーちゃうやろ?なんで、そんないつもジロジロ見てんねん?」
そう…俺はただ単に目が合った…などと言っていたが、本当は違う。
いつも見てる、ずっとずっと飽きるまでアントーニョの緑色の綺麗な目を見ている。
「なんか喋れや、ストーカー」
「なっ…!!ストーカーじゃねょバカァ!」
親馬鹿コンビは美味しい。