企画

□性感帯
1ページ/1ページ


刀の手入れ中、総悟が俺に話しかけてきた。


「土方さんの性感帯ってどこですかぃ?」

「はぁ?おめー何言ってんの」


まぁ、性感帯っつー単語は分かるが…コイツ何言ってんの。まだそういう歳じゃねぇだろ。早ぇよ。
ってか、今その話してどうする?


「俺土方さんの性感帯弄って遊びてぇんですが」

「いやいやいや…総悟君、性感帯は弄るもんじゃないよ…」

「触るもんですか?」

「いやっ…まぁ…うん、…そうかも」

ガキのくせに…。

「じゃー確かめまーす」

「…って、おい!コラッ…!」


総悟が俺を押し倒してきた。腕を両手でつかまれ身動きができず、俺が総悟を見上げる体勢になっていた。
刀がその勢いで障子の方へと転がっていった。


「ッテメ…何しやがる!」

「俺はただ土方さんの性感帯を弄って触って遊びたいだけでさぁ」

「〜〜ッこのサドが!!」


コイツって…こんな力強かったっけか?
全然力入んねぇ…。


「どこかな〜、マイナーな耳から…」


と、総悟が俺の耳に触った。
触っただけならよかった。
でも、コイツは触った後に息を吹きかけてきた。


「フゥー、フゥー」

「…っ!…っく…」

「おぉー、耳ですかぃ。顔真っ赤ですよ?」


そう言った後も息を吹きかけ続ける。


「んっ…!ちょっ……やめ、ろ…」


どうやら俺は、耳が感じるところらしい…。
不覚にも早く見つかってしまった――…。
ってか、そんなムードじゃねぇのに何俺感じちゃってんの!?


「性感帯で遊ぶの、結構面白いですねぃ。ハマりそうでさぁ」

「黙れくそサド!!」

「まぁー、もう性感帯見つかったんでーもう要はないでさぁ」

「は…?」

「明日もまた遊んでやるよ、耳が性感帯の副長さん♪」


手をひらひらさせて何処かへ行ってしまった。
あのサドのことだから、明日もさっきと同じようなことをするかもしれない―…。最悪じゃねーか。

と、土方さんは思ったので、性感帯に強くなるために特訓みたいなことをしましたが、結局負けました。


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ