企画
□カニバリズム
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昨日、フェリシアーノの様子…と、いうか行動があまりにも恐ろしかった。
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俺は山でジョギングをしていた。すると、何所からかともなくグチャグチャという音がする。不思議に思い、音のする方へ向かうと―…、
「あっ…ルート!どうしたの、こんな時間に」
「なっ……何をしているんだ!!…お前…何を…食べている?……」
「あぁ、これ?ニンゲン=cだよ?」
「人…間…………」
「……ルートも早くどっか行った方がいいよ」
フェリシアーノはそう言って、俺の方へと刀を突き出し、キラリと見せつけた。
「じゃないと―…食っちゃうよ?」
「…ッ!」
どうやらフェリシアーノはカニバリズム期だったようで―……。
俺も、食われるのはゴメンだったからその場から逃げた。
クスクスと笑い声を浴びながら。
「……行っちゃった…あのムキムキ美味しそうだったのになー…クスッ……まーいーや、コイツ≠ヘもう俺が食べたから、残るのは内臓と骨だけだよー?」
天を仰ぎ、満点の夜空を裂くかのように剣を振った。
「俺、この時期になるとよくカニバリズム起こすから―…結構夜の方にやってたんだけど見つかっちゃったなー。もし、ルートが誰かに知らせたりしたら――…わかってるよね?ルート」
***ルート***
(恐ろしくて誰かに話すのも怖い!話したくても話せない!)
と心の中で叫んで、野山を降りた。