進撃の巨人
□嫉妬
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ハンジ「お前!ご飯行こう♪」
お前「うん。久々に食堂で食べるのもいいね。」
兵士達は基本、食堂でご飯を食べるが分隊長や位の高い兵士達は自室で食べる事を許可されている。
お前も例外ではなく、彼女はリヴァイ兵長の補佐役兼、分隊長で有る為自室で食べる事が多い。
最もお前の場合は忙しすぎて
食堂まで行くのが大変と言う理由が占めている。
今日は久々に気分転換に食堂でご飯を食べようと考えていた所にハンジが現れた為、一緒に食堂に向かっているのだ。
ハンジ「そう言えば一緒にご飯食べるの久々だね。」
お前「確かに。訓練兵の時は毎日一緒に食べてたのにね(クスクス」
ハンジ「懐かしいなぁ〜。今じゃ、お互い忙しいからね(溜め息」
そうこう話している内に食堂へ到着。中からは楽しそうな声が聞こえて来る。
ハンジが先に入りお前が続いて入ると食堂内はシン...と静まり返る。
と、訓練兵達は一斉に立ち上がり敬礼のポーズを取る。
ハンジ「アハハ!!良いよそんなに畏まらないで。食事を続けな〜(ニコニコ」
ハンジの一言に安心したのか食事を再開する兵士達。
お前とハンジは席につき食事を始める。
一方、お前を、見た兵士達は色めき立っていた。
何せ容姿端麗な人が現れたのだ。
あれは一体誰だ?と、どよめき立っている。
それもそのはず、お前はめったに食堂には来ないし、位が高いため訓練兵は中々拝む機会がない。
優位分かる事は調査兵団だと言う事くらいだ。
お前とハンジが食事を始めてから少し立った頃、また食堂内がざわつき出した。
何ごとかと目を向ければリヴァイが入って来た所だった。
リヴァイはお前を見つけると驚いたように目を見開き、こっちに近づいて来た。
そしてお前の横に座る。
リヴァイ「...こんな所で何をやっている。」
お前「ご飯を食べにきただけよ?」
当たり前の事を言っただけなのに何故か厳しい目つきになるリヴァイ。
お前「リヴァイもご飯を食べに来たんでしょう?」
リヴァイ「あぁ......だが、目的が変わった。お前。帰るぞ。」
お前「え?...リヴァイ...??」
訳も解らず強制的に立ち上がらせられるお前。
兵士達は皆動けず2人のやりとりを見ている。
言葉にしないものの、お前はリヴァイ兵長のなんなのか、リヴァイ兵長は何故怒っているのか気になってしかない顔をしている。
お前「ちょっ...リヴァイ、ご飯どうするの?」
リヴァイ「あ゛?飯なら...これで充分だ。」
そう言うとお前に深く口付けるリヴァイ。
兵士達は驚いて息を飲んでいる。
それはそうだろう。人類最強のリヴァイ兵長がキスをしているのだから。
お前「...んっ...はぁ。」
不意打ちのキスで呼吸がままならなかったお前は涙目だ。
リヴァイは指先で涙を拭うとお前を連れて食堂を後にした。
ハンジ「はぁ...リヴァイの嫉妬も中々の物だねぇ?わざわざ見せ付けるなんてさ。」
言わずとも
リヴァイ達が出て行った後の食堂の喧騒はすごかった。