進撃の巨人

□無くしたくない
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リヴァイ.....?

「お前...お前は生きて俺達の意志を次ぐんだ...」

...何を言っているの...?

「...く...聞き分けろっ...!!お前はっ!......調査兵団だろうが!」

...これは......血......?

「...頼む...お前っ...!!俺はっ...お前を死なせたくない...んだ!ぐっ!げほげほっ!!」

...リヴァイ...リヴァイ......

「......生き延びろ...」

...リヴァイ...?
ねぇ...返事...してよ...
なんで...置いてくの...?
ずっと一緒って...言ったじゃない...
巨人倒して人類救うんでしょ...?
人類最強がなんで寝てるの...?
ねぇ...リヴァイ......

お前「...うっ...!!......」

嫌...嫌...!!

お前「...死なないでよ......うぅ...くっ...ひっく...」

私の大切な人が死んだ。
私を守って死んだ。
私のせいだ。
私がいなければ死ななかった。

お前「...いや......いやぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」




















...!!.....おい...!

...嫌だ...もう...沢山だ...

...おき...!!....おい....!!

もう...失うなんて...

....きろ....お前!!

お前「......リヴァイ......?」

目を開けるとリヴァイが覗きこんでいる。

...リヴァイが...生きてる...

リヴァイ「お前...大丈夫か?」

...もう会えないはずのリヴァイが生きている...

リヴァイ「!?おまっ...なんで泣いて...」

お前「...リヴァイ...!!」

生きている...!!温かい...死んでなんか居ない...今此処にリヴァイがいる......!!

リヴァイ「......」

リヴァイは優しく背中を撫でてやる。
いつもどおり目が覚めて起きると、隣で寝ているお前がうなされていた。
心配になって声をかけても起きねぇ。どうしたもんかと悩んでいるとお前が口を少し動かした。
耳を寄せて聞くとかすかだが声が聞こえた。
そこからの記憶は曖昧だ。
兎に角お前を悪夢から連れ出してやりたかった。

リヴァイ「...大丈夫か?」

今だ泣いているお前に問いかける。

お前「......」

...今日は少し遅れてもしょうがねぇ..か。
本当は朝一で会議があるのだがこんな状態のお前を連れて行く訳には行かない。
夢の内容がないなだけに...な...

リヴァイはお前が紡いだ言葉を拾った。

血。リヴァイ。皆。嫌だ。私のせい。...死なないで...

大まかな想像はつく。だからこそ安心させてやりたかったが...いつ死ぬか解らない世界だ。簡単な気持ちで言葉を紡げない。...それが歯がゆい

リヴァイは何も言わずお前を抱きしめる腕に力を込めるだけで精一杯だった...
 

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