君唄

□本気
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スタジオについた

HAYATOは、元気にスタッフさん達に挨拶している


私はというと。



壁際でどこかニヤつく父さんの隣に行き、同じように壁にもたれる


「…ねぇ。ばれたらどうしてくれる訳?」

「これでばれてもなしデース…
元々そのつもりデシタ。

ただ…ユーが変えてくれるかも、と」



言わなくても、一ノ瀬君の事だろうと分かる

でも、少しだけ。驚いた


父さんはこう見えて意外と冷たい人だから、誰かを助けて欲しいと他人にまで手伝いを頼む事なんでなかなかない





「…んーっ!ま、ちょっくら頑張ってくるか!!」


大きく伸びをしながら父さんから離れる


後ろから、忍び笑いと、


いつもの独特の話し方でお礼を言う、

父さんの声が聞こえた気がした
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