パロディ・パラレル
□南くんの恋人
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「俺に手を出す…?その確率は0%だって何度も言ってるだろ?そんな物好きいるわけないじゃないか」
「…だいたい乾くんがこんな姿じゃナニもできないって(ボソ)」
…乾に振るなよ千石…;
乾はモテてるの無自覚なんだから、何度きいても同じ答えなんだから;
何か千石が小声で言ってるが…恐ろしいことの気がするな……
「ね、俺にも何か飲物くれない?」
乾を床に降ろすと、千石が待っていたかのように言った。
「だったら俺の分を飲むといいよ。俺には飲みきれないからね」
乾が千石を見上げて、俺の持ってきた麦茶入りのグラスを指差した。
…そうだ、乾は生活に支障が出てくるんじゃないか?
俺は千石に乾用のグラスを渡し、座って乾をじっと見た。