血の呪縛
□8章
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『あぅ…』
恥ずかしすぎるっ!
恥ずかしさで、死ねる気がするんですけどっ!!
私はシーツで顔を隠す。
枢「本当に美桜は可愛いね。
顔を隠してしまうなんて、勿体ないよ。」
枢先輩は私が蹲っていたシーツをはがす。
『わ、私、帰ります!!
優姫も心配してるかも!』
枢「優姫が?」
まるで本当に思ってるのかと聞かれているみたい…
枢先輩が私を真っ直ぐに見つめる。
まるで、私が寮に戻ること、優姫と零がいる場所に戻ることを、不安に思っていることが伝わってしまいそう。
。