(夢)HARD LUCK 【エドとタクヤのHARD DAY♪】

□HARD MORNING〔U〕【エドワード】
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「ワンワンッ!!」

「ニャ〜ン。」

エドワードは愛犬たちの鳴き声にまみれながら、作り終えた朝食を居間のテーブルに運んでいた。

「なんだって、こうもウルサイんだ!?」

動物の気持ちが分かるわけもなく、エドワードは鈍痛を発する頭を抱えて喚いた。

「エド、何かしたんじゃないの?」

相変わらずタクヤは知らん顔を通すのみだ。やはり、自分は昨日彼に何かしてしまったのだろうか。

「ほら、出来たぞタクヤ」

エドワードはいつものぶっきらぼうではなくて、少し気持ちを込めて声をかけてみた。だが、彼は

「うん、もう少ししたら食べるから置いといて」

と言って、再びソファーの上で丸くなってしまった。エドワードは仕方なく、一人で朝食を摂る。
結局そのまま、終始苦い顔で朝食を済ませることになってしまった。
また、食べているときは静かにしていたスティングたちだが、いざエドワードが食べ終わるとなると、またまた騒ぎ出した。それも、足に絡んでくるため自由に身動きがとれない。

「…はぁ…まったくなんだってんだ、本当に…」

エドワードは、食べ終わった食器をキッチンへと運ぶことを諦め、元のテーブルに置いた。

「先に顔でも洗って来るか…」

二日酔いの頭痛に、理由の分からない愛犬たちの騒ぎが重なって、そろそろ苛立ちを覚え始めていたエドワードは、顔を洗って少し頭を冷やそうと、キッチンから洗面所へと爪先の向きを変えた。
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