(夢)HARD LUCK 【エドとタクヤのHARD DAY♪】

HARD WORK!【エドワード】
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「…というわけだ。」


エドワードは何度目かも分からなくなったため息をついた。

タクヤを家に泊めたこと。
そのタクヤに顔に落書きをされたこと。
今日を非番の日と"タクヤのせい"で勘違いしていたこと。

朝にあったすべてのことを話した。

思い返すだけで頭痛がする。


やらかした張本人といえば、ドアの袂で小さくなっている。
目元は手当てもしていない傷が赤く腫れていた。


「あ〜らら…そういうことだったのか…」


マーティンの薄い笑い。
それ以上の反応はなかった。


まあ、皆賢明な判断だ。
ここで大笑いする者は容赦なくデビィにしばかれるだろう。


「エド…それ本当に取れなかったの?何回も洗った?」


デビィが静かに、プラスいつも通り早口でエドワードに尋ねた。


「当たり前だろう!何度も洗ったさ。顔が擦りきれるかと思うくらいな。」


エドワードは再び落胆に肩を落とした。

いろんな石鹸で洗ってみたのだ、これでも。
家にある限り全ての石鹸で。

しかし取れなかった。
だいぶ薄くはなった気がするが、まだまだ元の顔にはほど遠い。
離れていても見えてしまうのだ。
 

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