短編集

□〇
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『はぁ…』


目の前においてある紅茶を掻き混ぜながら
ため息をついていた私
私はドラコと付き合い始めて1ヶ月


「僕ら付き合ってるよな?確認しただけだけど」


ってゲームにでも出てきそうな上から目線な告白を受けた
でもあの日から1ヶ月たった今、
ドラコからは話もかけて来ない
それ所かパンジーパーキンソンとベタベタしてるわ!!
頭にくる!!


という事で今彼に別れを告げたわ
彼何も言えないらしく
ごもごもしてたからスリザリンの談話室で一人で紅茶を飲もうとしている


『はぁ…』


2度目のため息
私は後悔…してるの?



バタン!!


談話室のドアが開いた

一瞬ドラコかって期待してたけどそこに立っていたのはザビにだった


「やぁ!ユカ!君一人なの?」
『見ればわかるでしょ!?』


気づけば自分でも驚くほど大きな声をだしていた


「そんなに怒るなってー!ドラコにでもフラれたのか?」
『そっ!そんなんじゃないわ!』
「君嘘下手すぎ」
『なっ///』


ザビニがいきなり寄ってきたのでびっくりして後ずさりしてしまう


「びっくりしてんの?そういう所可愛いな…」
『な!なによ!近寄らないで!』


ザビニってこんなキャラだったかしら?


「僕じゃダメかな?付き合うの。僕ならドラコみたいにひどいことしないよ?」
『…』
「どう?」


ザビニは私の事を大切にしてくれるようだけど…
でも!!ドラコだってパンジーとベタベタして付き合ってるようなものじゃない!!
それにドラコとはもう別れたし…




『良いわよ?』
「本当かい?やったね」




そういうとザビニは去ってしまった

これでよかったのよ…ね?






××××××




別れよう…

その言葉が頭から離れない

確かに僕はパーキンソンのやつとベタベタしてたけど
それはひど過ぎるじゃないか!!

君をデートに誘えなかったのも
話かけられなかったのも
全部恥ずかしかったからなんだぞ!!


「はぁ…」


「よう!ドラコ!君ユカと別れたみたいだね?」
「ザビニ…どうしてお前がそれを知っているんだ」
「彼女から聞いたんだ。それと彼女の新しい彼氏をしっているか?」



"新しい"…何だって?


「僕さ」
「…!?…どういう事だ?」
「彼女に告白したらOKをもらったんだ!勿論お遊びだけどね」
「ザビニお前…!!」


ザビニが目の前でケラケラ笑っている
殺したい…


「アバダケダブ…」
『待って!!』


遠くから懐かしい声が聞こえる…
このこえは…ユカだ


『ドラコ!!何をやっているの?!!今ザビニを…殺そうとしてた?』
「…それは」
「ユカ…こいつは君の事もこうして殺そうとしていたんだぞ!!」
『!!それは…どういう事?』
「ザビニお前…」



僕はザビニを責めようとした
だがはたして彼女はどちらの味方につくだろう
僕はどうしたらいいんだ!!



『行きましょ…ザビニ…』
「ああ…」



彼女はザビニを連れて僕から離れていった
それは永遠の別れのように感じた






××××××
 

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