魔王の娘
□棘とストーカー癖がある
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「ミュウはハイロウリ家のご令嬢なんですよ」
夜中、再び焚き火の前に戻ってきた4人がルートビッヒを中心に話を聞く。
ミュウは言うと、疲れたのか、ルートビッヒの服を掴んで眠っている。
「やっぱり、どこかで見た事あると、思ったら。火の国のお姫様。」
「ユリウス?」
「4家主催の舞踏会で、よく見かけるんだ。誰が誘っても、壁の花。誰の誘いも受けないんだ。」
「ユリウスも、誘った事、あるの?」
「どうして?僕が誘うの????彼女と踊りたいと思わないのに。」
「そっそうよね。」
「???変なエレナ。」
「とにかく、話は後にして、今日は寝ようぜ。」
「そうじゃな、ミュウ殿も交えて話した方が良いだろ。」
「うん、じゃあお休み、みんな。」