薄桜鬼 短編
□miracle
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「芽衣、誕生日おめでとう。今日でもう20歳か。」
「ありがとう、平助。平助は一足先に20歳になったよね。」
「あぁ。」
楽しそうに会話をしながら歩く2人は、今日婚姻届を出しに行く途中の恋人だった。
「あ、芽衣。喉渇いたろ?俺がなんか買いに行くよ!」
「うん、ありがとう。じゃあお願い!」
平助は芽衣に手を振りながら飲み物を買いに走っていった。
「(平助…遅いなぁ…)」
平助が飲み物を買いに行ってからもう30分も経っていた。
「捜しに行こ。」
ベンチから立ち上がった瞬間、急ブレーキの音と、 ドンッ と言う何かがぶつかる音がした。
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