薄桜鬼 短編

□valentine day 平助ver
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「平助〜。また呼び出しだぞ〜。」

「またかよ。」


何が“またかよ”だよ。ちょっと鼻の下伸ばしちゃってさ…。あ、走って女の子のとこ行っちゃったし…。


「馬鹿平助…」

「誰が馬鹿だ。誰が。」

「平助に決まってるでしょ。平助に――って平助!?」

「馬鹿で悪かったな!!」


芽衣が顔をあげたときにいた人物は先ほど呼び出されて教室を出て行った平助本人だった。


「芽衣さ、俺のこと馬鹿にしすぎだっつの。」

「ほんとのこと――あれ?平助チョコは?」


芽衣は平助の手にチョコが無かったので不思議に思い聞いてみた。


「あー、チョコ?貰ってない。」

「え!?なんで!?」

「だって、好きな奴からじゃなきゃ欲しくねぇし。」

「ピュアだね〜」

「うっせぇ!!」


そうだよね。好きな子からだけチョコ貰うなんて平助らしいや。じゃあ私のチョコもいらないよね…


「だからさ、芽衣からのチョコ待ってんの!!」

「ふぇ…?」

「だから、芽衣のチョコくれよ///」

「ぁっ!!//」と芽衣は鞄の中から可愛くラッピングされた箱を取り出した。


「これ…貰ってくれる?///」

「おう、ありがとな!//」


平助は誰からも貰わなかったチョコを芽衣から受け取った。




a happy valentine





-End-



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