scarlet


□天国とは不思議なところだ
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※セブルス総受け


天国というところは不思議だ。
僕は、ゆっくり目を開ける。
そして、手を見ながら動かしてみる。
・・・・・なんか若返っていないか?
自分の格好を見てみると、黒ローブに黒服。
死ぬ直前に着ていたものだ。
周りを見ると、隣にナギニ発見!
あれ?こいつが僕を殺したのになんで、ここに居るの?
しばらく、考える。
思い出した!確か、ポッターが助けに来て、ナギニを・・・・・
当のナギニは健康そのもの。
大丈夫だろう・・・。
そういえば、わが君は?と思ったのだが、あの人、こっちに来れるのだろうか?という思いに駆られたので考えないことにした。
再び、周りを見てみる。
周りは曼珠沙華が一面に咲いていた。
綺麗だ、と思う反面、ああ、死んでしまったのかと思う気持ちが強かった。
しばらく動かないでいると、ナギニがすり寄ってきてそれから、まるで誘うように歩き始めた。
一人になるのは勘弁願いたい僕はナギニを追いかけて歩き始めた。
曼珠沙華の道を通り終わると次に暗い道に差し掛かる。
息切れしながら歩く僕をナギニは気づかうように歩くながら先を進んでいく。
暗い道の先に一筋の大きな光が現れ、とっさに目をつむってしまう。
ゆっくり、目をあけるとそこには
「「ようこそ、天国へ」」とか「「ゴール」」と書かれたのぼりが目に入り唖然とする。
そこへ、騒がしい一行がこちらに向かってやってきた。
「セーブールースー♪」
いきなり、そういきなりお腹に痛みが走る。
いきなりのことに、対応できず、固まっていると、
「あー!リーマス、いいなぁ・・・」
という、聞き覚えのなる声を耳にする。
ゆっくり焦点を合わせると、
そこには、『おいでませ!天国!!!』と書かれた、旗を持ったブラックと
今にも飛びかかりそうなのを必死でと止めているリリー。
今すぐに飛び出しそうな、ジェームズ。
もう一人、飛びかからんばかりの行動をとっているダンブルドア。
ダンブルドアを必死に止めているリドルにエイブリー。
腰に引っ付いているのは、リーマスと・・・フレッド・・・。
顔が強張る。
だって、ありえないってかもし、あの人たち襲ってきたら怖い・・。
とりあえず、ボー然としていると、
「先輩?お久しぶりです。いや、お帰りというべきですかな?」
という、レギュラスが群衆をかき分けて現れた。
リリーも手こずりながらも「お帰り!」と声をかけてくれた。
ああ、みんなに会えたんだ・・・。
頑張んなくてもいいんだ・・。
と思ったら自然と涙が溢れてきた。
「ただいま。」
と小さい声だったけど言いながら笑った。
涙は止まらなかったけど・・・。
みんな、近寄ってきてそれぞれ抱きしめてくれた。
リリーには本気で謝った。
許してくれるどころか、向こうも泣いてしまってお互い泣きながら抱きしめあった。
そして、はたと気づく。
「みんな、死んだときそのままなのか?」
「そうなのよ〜。でも、セブ。あなた若返ってない?」
「そ…うだと思う。」
「じゃあ、いっぱい可愛がられるわね?」

リリーの素直な言葉はある意味的を当てていた。
可愛がられる…
間違いなく…

リリーの後ろにいるさっきまで飛びつこうとしていた人達に…

「先生、お久しぶりです♪」
可愛い教え子が前にいる。
自分より年上で…
「フレッド…」

「先生のこと上から見てましたよ。」

「すまない、一教師として生徒を守らなくてはならないのに、守ってあげられなくて…」

「気にしないで下さい。そんなことより天界を楽しみましょう!!」

「あぁ。」

「と、いうことで先生は僕とリリーさんのものなので手出ししないで下さいね?」

「どこをどうとればそうなるんだよ!!」

「ね?先生?」

「?あぁ…」

「ね?」

天国、

そこは、良いところだけではないようです…


end




拍手ありがとうございます
最後フレッドオチ!
素直に自分が驚いた(;゜ロ゜)
やって欲しいカプなどが在ったら下に書いてださい!!

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