colorless
□最大公約数。
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帝人君へ
正直、君のことは観察対象としかいていなかった。
君は俺が出した難解を必死に解く姿を見て面白がっていた。
ホントに、最初はそんな程度だったんだ。
何時からだろう?
君の隣が心地よいと思ったのは・・・・・。
静ちゃんのことで苛立っているときも、新羅の惚れ話を聞いて疲れているときも、仕事で寝てなくてだるい時も、君がいると落ち着けるんだ。
君は、不思議だよ。
でも、この気持ちに名前を付けるならそれは恋だとどっかのオタクどもが言っていた。
君の嫌いなところをいっぱい見てきたのにやっぱり君から離れることが出来ないんだ。
周りにひどいことや、君と早く別れろって言われてもやっぱり別れられない。
だから、傍に居させて。
せめて、俺の気持ちに名前を付ける時まで・・・。