約束 〜 いつか、君に逢いに行く 〜

□第二章 水戸藩の攘夷志士
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先生を捕らわれた日のことは、今でも忘れることが出来ない。

俺の戦いはそこから始まって、先生を救い出すことが出来なかったあの日から、俺の時間は止まっている。
先生が俺の前からいなくなってから、何を見て、何の為に、何を目指して生きていけばいいのかわからなかった。

戦いはずっと続いているけれど、傷の痛みを知り、仲間の死を悔やみ悼むのも、その日限りだ。夜が明ければ、また別の戦が始まり、また仲間が死ぬ。
繰り返し巡る、空虚な日々。

そんな日々を変えたのは、奇妙な連中との遭遇だった。


  〜第二章 水戸藩の攘夷志士〜



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