約束 〜 いつか、君に逢いに行く 〜
□第十八章 雪の降る夜
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江戸。開国から、天人のもたらした文明により、めざましい発展を遂げる街。
ずっと、江戸は暖かいところだと思っていたのに、俺が辿り着いたその街は、雪が降っていて凍えそうに寒かった。それに、これまでガキの頃過ごした萩の田舎か、戦地しか知らない俺にとって、そこはあまりに広くて騒々しい世界だった。
けれど、千晶と再び巡り会えた、特別な場所でもある。
本当は、俺から彼女を捜しに行かなくてはならなかった。そして、いつかの約束を果たすつもりだった。
だが、千晶は俺の少し先を歩んでいて、俺を捜して逢いに来てくれた。
彼女と再会して、わかったことがふたつある。
俺はまだ半人前で、千晶と釣り合うようになるのは、まだ少し先の未来だということ。
そして、俺はたまらなく、死にそうなほど、彼女に逢いたかったのだということ。
〜第十六章 雪の降る夜〜
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