七色の家族
□第一章 始まりの日に
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「千晶の親父さん、おふくろさん。
初めまして、坂田銀時です。
突然のことで驚くかもしれませんが、あんた方の娘さんは俺が貰います。
手塩にかけた可愛い娘が、こんなちゃらんぽらんな男に嫁ぐなんて知ったら、お父さん本気で怒るかもしれませんね。しかも、嫁入り前にあんなことやそんなこともしてしまって……いや、その話は置いとくとして、まぁここは墓前だし、卓袱台を引っくり返されることもないし、殴られることもないし……なんて毛ほども思っちゃいないんで、誠心誠意の御挨拶なんで、どうか信じてください。
それはそうと、あんた方の娘は、その辺の男よりもたくましく、誰よりも凛々しい女になりました。どこに出しても恥ずかしくない、立派な女性に成長しました。本当に、俺には勿体ないくらいの娘さんです。
この先きっと、楽なことばかりの人生じゃないと思います。俺の不甲斐なさから、苦労をかけることもあるかもしれません。でも、何があっても、娘さんの笑顔は必ず俺が護ります。どんなに涙を流した後でも、必ず笑顔が戻ってくるように、いつだって側に居ます。
だから安心して、俺達を見守っていてください。
坂田銀時と…………
坂田、千晶より。」
〜第一章 始まりの日に〜
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